旅の途中で。

車中泊使用車種:トヨタハイエースワゴン

30代

女性

アミ さん

まだ免許を取って間もない20代の頃、友人4人で高速道路を使って出かけたことがあります。
最初から車中泊をすることを前提としたお出かけだったので、高速道路に入る前からスーパーで総菜とお酒を購入しておき、夕方頃に適当なパーキングエリアの片隅に車を停め、売店でアメリカンドッグなどの温かいスナック系の食事を買い込み、後部座席を全部倒して簡易ベッドの様にして一晩過ごしました。

車内という普段と違う雰囲気の中で酒盛りをしましたが、居酒屋に居る時とは違い周囲の事を全く気にせず済んだため一晩中お喋りをしました。

少しエッチな話題やとんでもない下ネタ。学生時代の思い出話や恋バナなどとにかく大騒ぎだったのを覚えています。
車内のスペースが限られていたので、全員横並びで寝ることになり足を延ばして横になることが出来ず、少々無理な体制で寝る事になりました。
しかし、それもまたキャンプで寝ているように感じられてとても楽しかったです。
正直まともに寝られる訳もなく全員寝たり起きたり、喋ったり笑ったりの繰り返しだったので運転手を務めていた子は翌日の運転に支障のないように助手席側に移動して座ったまま睡眠をとっていました。

寝る事に集中できず、お酒の力も借りてゲラゲラ笑いながら深夜帯を過ぎ、明け方になった頃に寝たか寝ないかの微妙な状況でしたが車内からとても綺麗な朝焼けを見ることが出来ました。
外に出てパーキングエリア独特の山の音と背後にある高速道路を走る車の音を聞きながら大きく伸びをしたのがとても気持ちよく、寝相が定まらず痛かった身を一気にほぐされた気がしました。
周囲を見渡すと私達と同様に車中泊をした車が思いの他多くあることに少し驚きました。
パーキングエリア内の動かない車と、走り去っていく車の対比を感じることが出来たのはあの旅行のおかげだと思っています。

寝づらくても、朝からだが痛くても中の良い人たちと一緒に過ごすこと自体が楽しく、さらに車中泊は自分達だけの限られた空間を簡易的に作ることを可能にしてくれます。
普段は周囲を気にしてしまうようなことでも出来てしまうのは、車中泊を楽しむ上で最大のメリットだと感じます。